佐賀県 森外科医院 苦痛のない内視鏡検査
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痔と大腸がんの違いについて

痔だと思ったら大腸がんだった

当院では、合わせて月間数百件の大腸カメラ検査と肛門手術も多く実施しているため、「痔があるんです」と来院された患者様が実は初期の大腸がんだったというケースも珍しくないことです。(件数的には少ないですが、その可能性があるということです)

肛門からの出血の原因は、痔以外の病気の可能性もあります。近年増加傾向にある大腸がんや潰瘍性大腸炎の症状にも、肛門からの出血や便に付着する血液という症状があります。肛門からの出血を「痔だ」と決めつけて放置してしまうと、気づかぬうちに末期がんになり、命に関わる可能性もあります。

痔と大腸ポリープの違い

痔と大腸ポリープは、どちらも肛門や大腸の異常な状態を示す可能性がありますが、その原因や症状、治療法において異なる点があります。以下では、痔と大腸ポリープの主な違いについて説明します。

原因と発生要因

痔は、肛門周囲の静脈が腫れて炎症を起こす状態であり、主に便秘や過度な圧力、妊娠などが原因とされています。肛門内部や直腸の粘膜に静脈瘤ができることがあります。

大腸ポリープ

大腸ポリープは、大腸の内壁にできる腫れた組織の塊であり、主に細胞の異常成長によって形成されます。大腸内の粘膜が異常な成長を示すことで形成され、一部のポリープは癌(がん)へと進行する可能性があります。

症状

痔の主な症状には、肛門周囲の腫れや痛み、かゆみ、出血、便秘や下痢などがあります。排便時に痛みや出血が生じることがよくあります。

大腸ポリープ

大腸ポリープの症状は一般的にはありませんが、大きなポリープや内部出血を起こしている場合には、血便や腹痛、便秘や下痢、腸の運動異常などの症状が現れる可能性があります。

検査と診断

痔の診断は主に症状や肛門鏡や内視鏡検査によって行われます。肛門周囲の腫れや出血を確認し、診察や触診で診断されることが一般的です。

大腸ポリープ

大腸ポリープの診断には、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)やCTコロノスコピーなどの検査が用いられます。これらの検査によって、大腸内のポリープの有無や大きさ、形状などを確認し、診断されます。

当院では、痔の症状でご相談を受けた場合、まずは視診・触診を行ったうえで、必要と判断すれば、大腸カメラ検査の実施をおすすめしております。なぜなら、先述した通り、「痔だと思っていたら大腸がんだった」という可能性が大いにあることと、大腸カメラ検査を行うことで内痔核の状態も詳細に確認することができスムーズな治療が開始できるためです。

治療法

痔の治療法には、食事改善、座浴、軟膏やサプリメントの使用、薬物療法、または痔核の切除やジオン注射(ALTA)療法などの手術が含まれます。

大腸ポリープ

大腸ポリープの治療法には、ポリープの生検のみ、内視鏡によるポリープの除去(切除)、または癌を含んでいる場合は大腸切除術などが必要なことがあります。ポリープががん細胞を含んでいる場合には、さらに追加の治療が必要となることがあります。

以上の違いからも分かるように、痔と大腸ポリープはそれぞれ異なる疾患であり、原因や症状、診断、治療法も異なります。症状がある場合や検査結果(便潜血など)に異常が見られる場合には、専門の医師に相談することが重要です。当院では、ポリープの内視鏡切除や痔の手術例も豊富な消化器専門医(院長)が診察・治療を実施しております。気になる症状があれば、まずは診療のご予約をいただければと思います。下記よりご予約いただけます。

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