佐賀県 森外科医院 苦痛のない内視鏡検査
「誠実」・「柔軟」・「迅速」

粉瘤(アテローム)治療の痛み

粉瘤は、痛みや炎症を引き起こすことがありますので、粉瘤の大きさや状態に合った治療を行う必要があります。

粉瘤の治療方法

粉瘤の治療は、嚢胞(しこりを包む袋)の状態や患者様の症状に応じて異なります。 一般的な治療方法には、以下のようなものがあります。

排膿

感染して膿がたまっている場合は、切開を行い中にたまった膿を排出します。この処置は、局所麻酔で比較的短時間で終わりますが、しこりを包む袋は残りますので、傷が落ち着いたところで、完全切除をしないと再発してしまいます。

完全摘出手術

根本的な治療法としては、粉瘤の嚢胞を完全に取り除く手術が必要です。これにより粉瘤の再発のリスクが低くなります。手術は通常局所麻酔でおこないますが、できた場所が複雑であったり、大きい場合、特に痛みに弱い方などは全身麻酔(無痛)を使用するので寝ている間に治療を終わらせることができます。

治療(後)の痛み

粉瘤の治療に伴う痛みは、治療方法や個々の患者様の痛みの感じ方によって異なります。

局所麻酔

多くの治療では局所麻酔を使用いたします。麻酔の注射自体はチクッとした痛みを伴うことがありますが、その後の処置中の痛みは、ほとんど感じません。ただし、麻酔が切れた後に軽い痛みや不快感を感じることがありますが、もともと張れたり痛みを伴っている場合は、治療後の痛みは劇的に改善します。

切開排膿

感染が進行している場合、膿を排出するための切開が必要です。この処置では局所麻酔を使用しますが、感染部位が炎症を起こしていると麻酔が効きにくいことがあります。そのため、若干の痛みを感じることがあります。しかし、多くの患者様は「チクチクする」程度の軽い痛みを感じるだけで、耐えられないほどの痛みではありません。

摘出手術

粉瘤を完全に取り除く摘出手術は、通所は局所麻酔で行われますが、当院ではできた場所が複雑であったり、大きい場合、特に痛みに弱い方などは全身麻酔(無痛)を使用しますので寝ている間に治療を終わらせることが可能となります。したがって手術中はほとんど痛みを感じませんが、手術後に傷がなおるまでの間、軽度から中程度の痛みや違和感・つっぱり感を感じることがあります。痛みは通常の鎮痛剤で軽減できます。

粉瘤治療後の痛みは一般的に軽度であり、以下の方法で緩和することができます。

鎮痛剤

医師から処方される鎮痛剤を使用することで、術後の痛みを和らげることができます。市販の鎮痛薬(アセトアミノフェンやイブプロフェン)も効果的です。

冷却

手術後の腫れや痛みを軽減するために、患部を冷やすことが有効です。保冷材などをタオルに包んで、15〜20分間隔で患部に当てると痛みを和らげる事が可能です。

安静

術後は患部を休ませ、無理な動きを避けることが重要です。これにより、治癒を促進し痛みを軽減することができます。

また、上記以外にも治療に伴う不安や痛みへの恐怖を軽減するために、当院では、医師や看護師が積極的にコミュニケーションをとるようにしています。不安を感じている場合は、その旨を当院スタッフにお気軽にご相談ください。そうすることで患者様に合った治療方法で、安心して粉瘤(アテローム)治療をお受けいただけます。

まとめ

粉瘤(アテローム)の治療に伴う痛みは、治療方法や個々の状況により異なりますが、一般的には局所麻酔を使用されますが、当院ではできた場所が複雑であったり、大きい場合、特に痛みに弱い方などは麻酔の免許を持った院長が責任をもって全身麻酔(無痛)を行いますので寝ている間に治療を終わらせることが可能です。そうすることにより、処置中の痛はなく、術後の痛みも少なく、患者様は楽に治療を受けて頂くことができます。
医師・看護師と協力して最適な治療法を選び、不安を感じた場合はなんでも気軽に相談して頂くことで、より良い術後経過と順調な回復につながります。

TOPへ