あなたのひざの状態をチェックしてみましょう!
こんな膝の症状はありませんか?
- 歩き始めるときにいたい
- 正座がしにくい
- 立ち上がるときにいたい
- ひざの内側を押すといたい
- 階段の上り下りのときにいたい
- ひざに水がたまってはれているよう
これらは変形性ひざ関節症の初期症状の可能性があります。
あてはまる症状がある場合は、当院にご相談ください。
変形性ひざ関節症とは
加齢や肥満、太ももの筋肉の衰えなどが原因でひざ関節の軟骨がすり減り、関節に炎症や痛みを生じる病気です。
なお、一度すり減った軟骨は元に戻らないといわれています。中高年や女性に多いのも特徴です。
どのような症状があり、進行するとどうなりますか?
主な症状はひざの痛みとはれです。病気が徐々に進行し、痛みなどの症状が悪化すると、ひざの曲げ伸ばしが不自由になったり、ひざ関節が変形し、歩行が困難になっていきます。
どのような治療法がありますか?
保存的治療
①生活改善
なるべくひざに負担をかけないような生活を心がけましょう。痛みや炎症が治まったからといって、ひざに負担のかかる生活を続けていると、病気が進行してしまいます。
- 適正体重を維持しましょう。
- 階段は手すりを、歩行は杖を使うようにしましょう。
- いすやベッド、洋式トイレなどを使い、立ち座りの負担を軽くする工夫をしましょう。
- 筋力が衰えないよう、適度な運動を取り入れましょう。
- 靴は軽くて、柔らかい、底の厚いものを選びましょう。
②運動療法
太ももの筋肉をきたえてひざ関節の安定性を高め、負担を軽くしましょう。
- 下肢進展挙上(SLR)訓練 : 1セット=左右各20~30回
- 大腿四頭筋セッティング法 : 5~10分 / 日
- 股関節外転筋訓練(横上げ体操) : 1セット=左右各20~30回
③薬物療法
鎮痛薬(飲み薬や張り薬)や関節内注射(ヒアルロン酸・鎮痛剤やステロイド剤)など、薬を用いてひざ関節の痛みや炎症を抑えます。
軟骨の弾力性と関節液の粘り気を保つ「ヒアルロン酸」注入、ヒアルロン酸は、軟骨と関節液の成分の一つです。カレイなどによりヒアルロン酸が減少すると、軟骨はすり減りやすくなります。
健康食品やサプリメントの効果については、いろいろな研究が行われていますが、医学的・科学的根拠が十分なものはありません。
ヒアルロン酸を直接関節内に注射することで、関節機能を改善したり保つことができます。
通常、1週間に1回、5週連続で注射します。その後は、症状に合わせて回数を増減調整します。
手術療法
保存的治療では症状が改善せず、日常生活に支障をきたす場合には手術をお勧めすることがあります。
その場合は、責任をもって手術の出来る整形外科病院をご紹介いたします。