下記の項目に該当する方はお気軽にご相談ください
- 下剤を飲まないで大腸カメラ検査を受けられるならそうしたい
- 下剤服用が苦手で大腸カメラ検査を受けられていない
- 大腸カメラ検査を受けようとしたが下剤を全量飲むことが出来なかった
- 過去に下剤を飲んでいる際に体調が悪くなった
当院では下剤服用に対して抵抗感があり、中々大腸カメラ検査受診が出来ていなかった方でも検査を受けて頂けるように、下剤を飲まない大腸カメラ検査も行っております。ご希望の方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談くださいませ。
下剤を飲まない大腸カメラ検査も実施
一昔前と比べて内視鏡システムやスコープの開発が進んでいたり、検査時の鎮静剤使用が普及したりと、昔と比べても快適に大腸カメラ検査を受けて頂ける環境が整ってきました。しかし、大腸カメラ検査前に飲んで頂く下剤の量に関しては、昔と比べても特には変わっていないのが現状です。(下剤の服用が大腸カメラ検査受診のハードルの一つともなっております)
大腸カメラ検査では、検査の質を高めるために腸管内をきれいな状態にしてから検査を受けて頂きます。要は約2リットルの下剤を飲むことが、大腸カメラ検査受診の必須条件となります。
当院では下剤の味が苦手で、大腸カメラ検査に抵抗感を抱かれている方を対象に『鼻チューブ法』も行って、大腸カメラ検査を受けて頂きやすい環境を整えております。
鼻チューブ法とは
経管チューブを鼻から通して、胃に直接下剤を流し込む新しい下剤の服用方法を鼻チューブ法と言います。細い経管チューブを介して下剤を胃に流し込んでいくため、下剤特有の味を感じることなく、大量の下剤を2時間で飲む苦痛もなく、大腸カメラ検査の事前準備である下剤服用を行えます。
経管チューブを挿入する際は鼻に麻酔をかけてからゆっくりと挿入していきます。大量の下剤を飲むことに対して抵抗感を抱かれている方、過去に下剤服用で体調が悪くなられた方は、この鼻チューブ法をお試し頂ければと思います。
YouTubeで見る「鼻チューブ注入法」
大腸がん予防は大腸カメラ検査
日本人の死因第1位は悪性腫瘍(癌)です。その中でも大腸がんは男女ともに死亡率、罹患者数が増加傾向にありますが、大腸がんは早期発見・早期治療を行うことができると死亡率は減少させることが可能となります。その大腸がん予防において唯一の予防策となるのが『大腸カメラ検査』です。
大腸カメラ検査はカメラを挿入して腸管内を直接観察していく検査のため、小さな病変部位も見落とすことなく観察が可能となります。最近では『下剤が飲めないから,,,』『下剤の味が苦手で大腸カメラ検査を受けたくない,,,』といった理由で大腸カメラ検査を敬遠される方が多い印象ですが、『お腹が痛い』『血便がでた』といったお腹の異常がみられた際には進行した大腸がんへ成長していることもあり、総合病院での緊急手術が必要となる場合もございます。
先程お伝えさせて頂きましたが、『大腸がんは予防が出来る時代』です。この佐賀県から大腸がんで亡くなる方を一人でも減らしていけるように、大腸カメラ検査受診のハードルを少しでも下げられるように、当院では鼻チューブ法を行うことと致しました。まずはお気軽にご相談して頂ければと思います。
鼻チューブ法のメリット・デメリット
メリット
経管チューブを通して下剤を流し込んでいくため、下剤特有の味を感じることはありません。また、以前は内視鏡的洗浄液注入法という、胃カメラ検査の際に下剤を2リットル流し込む方法もありましたが、その内視鏡的洗浄液注入法のように、胃カメラ検査を受けて頂く必要はないので、鼻チューブ法では費用面も安く抑えられます。
デメリット
経管チューブを通す際に鼻の粘膜をキシロカイン(局所麻酔薬)で麻酔します。そのため、キシロカインアレルギーの方は鼻チューブ法は行えません。また、材料費として大腸カメラの検査費用とは別で、3,300円(税込)を頂くことになります。
鼻チューブ法の流れ
- キシロカインゼリーで鼻を麻酔します
- 麻酔が効いてきたら経管チューブを挿入します
- 気泡音を確認しながらゆっくり経管チューブを挿入していきます
- 胃液を吸い上げ、胃に経管チューブが届いたことを確認します
- 個室へ移動して下剤を注入します
- 下剤注入時は専用のスペースで行います
- 下図の④のように排便が綺麗になったら下剤服用は終了で、大腸カメラ検査の準備となります