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オミクロン株の命名について(新型コロナウイルス感染症のページを更新しました)

世界保健機関(WHO)は2021年11月、南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株を「オミクロン株」とした。変異株には、ギリシャ文字を冠(かん)した呼称が用いられ、24文字からなるギリシャ文字でオミクロン(ο)は15番目に当たる。残りは9文字。新たな変異株の出現はどこまで続くのでしょうか。その命名法について調べてみました。

 WHOは変異株が初めて確認された国名を呼称に使用していたが、呼称となる国への差別につながる恐れがあるとしてギリシャ文字を使う方針に切り替え、英国株、インド株をそれぞれアルファ(α)株、デルタ(δ)株などと言い換えました。 また、WHOは感染力が強まったり、ワクチンの効果が下がったりする性質を持つとみられる変異株を「懸念される変異株(VOC)」と分類し、警戒を強めました。現在、アルファ、ベータ(β)、ガンマ(γ)、デルタ(δ)、オミクロン(Ο)の5株がVOCに指定されています。オミクロン株は南アフリカで発見され、世界に急速拡散しています。ギリシャ文字の順番であれば 次はニュー(ν)株だったのですが、続くクサイ(ξ)と合わせて飛ばされましたが、ニューとクサイが採用されなかった理由は不明です。VOCには至らないまでも、ワクチンの効果などに影響を与える可能性がある変異株は「注目すべき変異株(VOI)」として動向を注視する。南米で最初に確認されたラムダ(λ)、ミュー(μ)の2株がVOIに位置付けられています。

ギリシャ文字は、数学や物理、天文といった幅広い学問で記号として用いられており、円周率のパイ(π)、総和のシグマ(Σ)などが有名です。

 オミクロン以降のギリシャ文字は、パイ(π)、ロー(ρ)、シグマ(σ)と続き、最後がオメガ(ω)と全部で24文字で現在15文字目です。変異株がオメガを超えて出現した場合、呼称の在り方は改めて検討されるとみられます。その先を考えるとき、天文学のバイエル符号がヒントになるようで、バイエル符号星座のなかで明るい星順にギリシャ文字を振る命名法です。 例えば七夕の織り姫星として知られるベガは「こと座アルファ(α)星」となる。バイエル符号ではギリシャ文字を使い切ったらラテン文字(ローマ字)のAを使用し、その後は小文字のb、c、d…zと続けるようです。

変異株の呼称がそこまでいかないことを願いますが、他方で星座の名前にちなんで命名される可能性もあるようで、その場合オリオン株やカシオペア株などがでてくるかもしれません。 (河北新報ONLINE NEWSから引用)

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