季節性インフルエンザ
ウイルスには A 型と B 型があり、2014 年までのワクチンには A 型 2 種類と B 型 1 種類が入った 3 価のワクチンでした。ところが実際はB 型には 2 種類あって、年によってはワクチンに入っていないもう一種類の B 型が流行することがありました。このため、2015 年から B型も 2 種類入った 4 価のワクチンになり、より効果的なワクチンとなりました。
しかし、ワクチン(不活化)はそれぞれのインフルエンザウイルスの型を発育鶏卵に接種して製造するため、4 価になった分より多くの有精卵が必要となります。各メーカーはこの有精卵の確保に努めていますが、ワクチンの生産量には限界があるようです。また、昨年はワクチン製造株の増殖性の問題からいつもより少ない生産量となっていることもあり、供給不足となっているため今のところ入荷の予定がありません。よって、インフルエンザのワクチン接種を一旦終了いたします。供給が増えたときには接種も再開する予定です。
新型コロナワクチン
厚生労働省によると、新型コロナワクチンの累計接種回数は11月10日時点で1億9341万回となっており、日本総人口の74.5%、9438万人が2回接種を完了したと発表しています。これにより、約7割以上の人々が免疫(抗体)を獲得していると考えられ、実際に新規感染者数も激減しました。これに伴い、コロナワクチン接種の予約数も減少し、1本の瓶から6人分とらないといけないこともあり、当院では新型コロナワクチン接種を一旦終了いたします。3回目接種については、今後厚労省や政府の発表に従い再開する予定ですが、時期については未定です。