佐賀県 森外科医院 苦痛のない内視鏡検査
「誠実」・「柔軟」・「迅速」

ジオン注射(ALTA療法)とは

ジオン注射とは

ジオン注射とは別名ALT療法ともいい、 内痔核を切開せず、注射だけで治療を行う方法です。局所に注射をするだけなので日帰り治療が可能であり、痛みもほとんど感じないですぐに日常生活に復帰できるため、内痔核の治療方法の中でも人気で患者様の満足度も高い治療法です。ジオン注射は複数の痔核に治療可能であり、一つの痔に対して4か所薬液を注入する方法(4段階注射法)を取り入れることで、痔の各部にしっかりと薬剤が浸透します。使用する薬剤は、硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効成分とする、強力な硬化剤(ジオン)なので、使用に際しては専門の研修を受けた肛門手術の実績がある医療機関でしか治療は受けられません。

ジオン注射のメリット

内痔核に伴う脱出や出血を切除をしないで治療できるジオン注射(ALTA療法)の特徴は以下のとおりです。

  • 治療後の患者様の非常に満足度が高く、便通の改善効果も期待できます。
  • 入院不要で、仕事や家事を長期間休む必要がありません。
  • 切開手術創(傷)がないため、痛みや出血はほとんどありません。
  • 治療期間が短いため、身体的・精神的な負担が軽減されます。
  • 保険適用の治療であり、入院費が不要なため、経済的負担も軽減されます。

ジオン注射の流れ

Step1webから外来診療を予約

上記から外来予約をお取りください。

Step2受診

まずは患者様の痔の状態を視診・触診いたします。肛門鏡で痔を外から診察したあと、必ず一度は大腸内視鏡検査を行い、ほかにポリープや大腸がんなどが隠れていないかを確認します。痔の程度を内部からも診断し最適の治療法をご提案します(完全になおすために切除を組み合わせたハイブリッド手術をご提案する場合があります)。 ゴリガー分類I~III 度の内痔核で、ジオン手術が必要だと判断した場合は治療日をご相談いたします。

Step3治療日

まず、プロポフォール注射による全身麻酔のあと、局所麻酔または仙骨硬膜外麻酔を施します。麻酔が効いた後、ジオン注射を行います。治療は1つの痔核に対して4ヵ所に分割して局所注射する四段階注射法で行われます。注射する部位は、痔の上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、中央部粘膜固有層、下極部粘膜下層です。麻酔を含め、治療全体の所要時間は約30分程度です。

Step4治療後

出血が止まり、脱出も軽くなっていきます。当日はシャワー浴ができ、翌日からはお風呂にも入れます。アルコールや辛い物・香辛料のきつい食べ物はしばらく避けて頂きます。個人差はありますが、脱出が見られなくなるまでには1週間から1ヶ月程度かかります。

ジオン注射が受けられない方

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 透析を受けられている方
  • 前立腺がん手術や骨盤内の放射線治療の既往をお持ちの方
  • 潰瘍性大腸炎の方
  • 小学生以下の小児
  • 嵌頓痔核(痔の脱出が常に戻らない状態)の方
  • 全身状態不良の方

ジオン注射の費用

  • 1割負担の方:ジオン注射(ALTA療法+短期滞在手術基本管理) 約13,000~15,000円前後
  • 3割負担の方:ジオン注射(ALTA療法+短期滞在手術基本管理) 約40.000〜45,000円前後

費用は目安であって、麻酔の種類によっても料金が異なりますので、詳細については当院にお問い合わせください。

痔の日帰り手術は保険をご活用いただけることもあります。手術に備えるためにも、がん保険や医療(生命)保険に加入している方は、必ず保険会社にご確認ください。

当院では、日帰り手術にも対応しており、肛門科(痔)の治療を目的に遠方からの患者様も受け付けています。痔に関する悩みや症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。ジオン注射(ALTA療法)など皮膚を切らない治療法も提供しており、患者様から好評をいただいています。

当院でジオン注射をご希望の方は、まずは下記より外来診療のご予約をお取りください。

TOPへ